『レオン』感想
2015年に『レオン』観て「最高や……これが世界で一番の映画や……マチルダ……強く生きてくれ……」とかブツブツ呟いている男、どう思いますか?
俺はね、そういう男を、一番尊敬する。
あのね、『レオン』最高。ヤバい。この世で一番面白い映画っていうか、この世で一番興奮する映画。独り身のオッサン、殺し屋。天涯孤独の少女、賢い。その2人が恋しちゃってる。お互いストレートに、ありがちな、普通の恋をしちゃってる。でも2人ともお互いに「こいつに恋をするなんておかしい」とか思っちゃってる。だから最後の最後まですれ違ってる。すれ違ってるのこいつら。どうして素直になれないの? いや、なれないよね、判る。こういうのには時間が必要なんだ。でも君たちを運命が追い立てる。君たちには時間が必要だった。普通に恋をして、普通に甘えあって、お互いときどき不安になりながら、それでも普通の幸せを追い求める時間が必要だった。そんな時間を手に入れられない、悲劇的なラストが、けれども最高な映画体験をさせてくれた。『レオン』最高! 一番好きなオッサン×少女です。
自分自身映画の知識はないので深くは語れないけど、静かな空間でバックショット(背中を映す)多めの殺しの時間はやっぱり緊張感をもたらしてくれるし、レオンが丸いサングラスをかける規則を観客が理解し始めた頃に、マチルダが捕まっちゃって、その際感情のまま素顔で殺し屋になるレオンとか、捻くれた構図・構成のない映画だったように思う。とても見やすく、またひねくれてないから入り込める。
お互いに恋心が芽生えているシーンなども判りやすい。例えばレオンがマチルダにからかわれるシーン(これはカマかけだったわけだが)には、
こんなくだりがありつつ、レオンは「仕事があるからもう行く」とさっさと退散してしまう。そして部屋を出た後……
「トゥンク……」じゃねーよ! その後にも、
「トゥンク……」
この二つのカットが交互に入る。つまりお互い同じ気持ちだよ、みたいなものがカットを相対化することで表せられている。
またマチルダが殺し屋モードに入るときの格好も熱い。
ニット帽に丸いサングラス……?
アレっ……これは……(夭折)
まあそんな感じで、お互いが信頼し合っているバディな関係となるわけだけど、ここらへんは完全版と呼ばれる、まあカットしたシーンも追加したよみたいなDVDのが明るいかもしれない。今回見たのは完全版ではなかった……。
しかしこの2人が初めてお互いの気持ちを明かし合うシーンも良いんだな。
あ~『トウキョウソナタ』より文字数すくね~!
『レオン』の方が好きなのに!!!!
あと最高のスクショあげときます。
これはマチルダを救いに行ったシーンで、レオンがマチルダを抱きしめると脚が浮いちゃってる若干エロさすらあるやつ。
これはホテルマンに嘘をつくシーン。ちなみにこれはマチルダがレオンにからかい&カマかけをしたあとのシーンで、その流れから「マチルダももしかして……?」というこちらの気持ちが強くなるわけである。
映画館で映画に見入るレオン(個人的なベストオブかわいい)。
ミルクを飲みながらコップで手遊びするぼんやりレオン(かわいい)。
これ今の気持ちを放っておくとpixivとかに『レオン』の二次創作で「レオマチ」とかタグ付けてあげそうなんだけど大丈夫かな。レオマチリバありです! みたいなこと言いそうなんだけどいいのかな。マチレオガチ勢に怒られないかな。俺はレオンがマチルダのカマかけに引っかかりそうになりながらもすました顔してて、マチルダが「ちぇ」みたいなやつ最高だと思うんだけどいかがかな。いかがなのかな。みなさん、みなさ~ん! いかがおすごしですか? こんばんは、腹の中にびわです。