『シン・シティ』感想
ブヒった。テンションの高い記事です。
この映画はオムニバスで全部同じ「シン・シティ」を舞台にした映画で、一番見入ったのはEP1とEP3だった。何故かというと自分が好きなオッサン×少女で、EP1始めに関しては引退間際の老刑事×11歳の少女。あのね、もうね、こんなの好きに決まってるから。
少女が殺されそうになる! 老刑事ジョンが助けに向かう! ボロ負け!
ナンシー怯える! ジョン血まみれで座り込む! 犯人去る!
大丈夫かよ!? ナンシー号泣でジョンに寄り添う!
まさかのジョンの膝を枕に!? はい俺こういうのでブヒんねんで。
控えめに言って最高。ジョンの独白も弱々しく、ナンシーと一緒に深い眠りへ。
まあこの後ジョンは生きかえって、独房で8年間過ごしてから19歳のナンシーと再開するわけだけども。
この映画はアメコミ原作というのもあって、スピーディである意味コミック的な展開を見せる。背景が殆どCGというのも、かえって効果を出している。快作だった。それでいて全編ハードボイルドな雰囲気を逸していなく、全体的な印象も一貫していてよい。これは男性以外でも見やすいんじゃないかと思う。ハードボイルドはその性質から男性以外には受けにくい印象がある。
さて褒めたので、後はちょい馬鹿にする。
EP2でミホという殺し屋? が出てくるのだけど、そのミホの初登場のシーンがすごい。
迫りくるマフィア! 女性が危ない!
やだ! 女性拒む! 銃突き付けられる!
!? ドジとは!? そのとき暗闇に光るものが!
ミ、ミホだ~~~!!!! この表情、能で観たことある!!
手には手裏剣! ……手裏剣? 卍型の手裏剣が!
投げた!?
ブシュァッ
これが天罰! これがルール! これがミホ!!
ミホは一切容赦をしない!! 襲い来るミホ! カマキリのように!
このEP2は大抵ミホのおかげでなんとかなってた。最後の画像はケツに卍型の手裏剣が刺さったマフィア。
まあそんな感じです。最後にジョンが自殺したのががっかりだった。しかし死ぬシーンがCGなので、「死んでしまった」という悲しさが説得力にかけるというか、興ざめな感がある。想像力でカバーしろということかもしれないけど、このシーンは一番大事なシーンなんだから、もうちょっと工夫出来たんじゃないの? 毎回主人公級の人物が死んでいるとは言え、ジョンが死ぬのは「悲劇的」に見せた方がより効果的なはず。そして「悲劇的」に見せるには「リアリティ」が出来るだけ必要なはず。ここでCGを使ってはいけない。効果が薄れるだけだ。おかげですんなりした印象を受けた。
しかしまあ面白かったです。恋人とかと一緒に部屋でだらだら観たい感じ。恋人いないけど。センキュー!!!!!!!